MM法を補佐する 「 MM指数 」 です、これも増田氏が考案されました。
基本編でも少し触れましたが、個々の銘柄がMM法で買いサインであったとしても、その時の相場環境にて買いが危険な場合があります。その相場環境の判断を補佐してくれるのが、この 「 MM指数 」です。
黒線が日経225の平均株価、赤線が東証一部全銘柄で+2σ以上の銘柄数、青線が東証一部全銘柄で−2σ以下の銘柄数、それぞれを日付ごとにプロットしたものです。ちなみにこのグラフは筆者のお手製で、毎日データを追加してエクセルでしこしこと作成しているものです。
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図を見るに、上げ相場では赤線が優位に、下げ相場では青線が優位であることがわかります。
多少乱暴ですが、簡単に言うと 「 青線がピークをつけたら日経は底である 」、「 赤線がピークをつけたら日経は天井である 」 と判断することができます。または 「 青線が優位ならば売り領域である 」、「赤線が優位ならば買い領域である」とも判断できます。その転機は赤線と青線がゴールデンクロスやデッドクロスしたポイントになります。
このMM指数で相場環境を判断し、個別銘柄の売買判断に利用することができます。
鋭い方では 「 指数に利用するのがなぜ東証1部全銘柄なんだ、日経は225の銘柄なんだから225で計算したほうがいいのではないか? 」 と考える方がいると思われます。これに対し考案者の増田氏は 「 あえて東証1部全銘柄で作成しているのに意味がある。」と某セミナーで回答されてました。
(しかし2005年後半からは日経225のみのMM指数も多用されています。)
増田氏のMM指数は相場環境を判断するのに有効な武器になると思います。
増田氏はあくまでMM法の補佐としてこのMM指数を考案されたのですが、これを日経225先物やオプションに利用されてる方も多いと聞きます、それほど有効な指標だと思います。
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