仮ナンバーをつけたので、いよいよチンクの初走行をすることにします。
薄っぺらいドアを開いてチンクに乗り込みます、外見はかなり小さいのですが、室内は思ったより広く感じます。
これなら確かにイタリア人4名ぐらいは乗れそうです、ちなみに車検証上の乗車定員表記は5名になってます・・・。
さすがに無理だとは思いますが。(笑)
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見た目より広いけどやっぱり狭い |
シンプルなメーター |
シートに座ると右ハンドルがゆえ、ABCのペダル類がものすごく内側にオフセットされてるのに気づきます、ポジションを取るにはほとんど斜め座り状態。
ちなみにシートは前後スライドしか調整できません、シートバックの角度調整なんてできやしないのです。(豪華仕様の500Lはできるそうです。)
前を見ると大きめのステアリングとメーターがひとつ、メーター左右にはスイッチとランプ類が一列に並んでます。
なんともシンプルですが、今となってはとってもおしゃれに感じます。
ステキです。(笑)
スイッチ類は左よりワイパー(ものすごく遅いシングルスピード)、イグニッションキー、ヘッドライトのオンオフ、メーター照明のオンオフ、ハイビームのインジケータ、スピードメーター、ウインカーのインジケータとなっています、たったこれだけです。
イグニッションキーの差込みは灰皿下のダッシュボード中央にあり、左中右の3段階になっていて左がACC、中がOFF、右がONになります。
フツーのクルマですと、ON位置よりさらに右に回すとセルモーターが動いてエンジンがかかるのですが、チンクは違います。
セルモーターはシフトノブとサイドブレーキ間にあるスターターレバーを引いて始動させます。
ちなみにチンクのスターターレバーはバッテリーと直接配線のため、たとえキーが無くとも動いてしまいます。
キーが無いと点火しないので、エンジンこそかかりませんがクゥクゥとクランキングだけしてしまいます。
つまり、いつでも動くってことです。止まってようが走ってようが。
注意しないとトラブルの元になる素敵なレバーです。(笑)
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ここらへんもシンプルです |
画面上がチョーク、下がスターターレバー |
さて説明はこのぐらいにして、さっそく始動してみます。
キーを右にしてチョークレバーを上げ、スターターレバーを引くと 「 クゥ・クゥ・クゥ・・パスン・パスン・パスン・・・ボ・ボボボ〜 」 と、たよりないながらも結構力強くエンジンがかかります。
空冷2気筒18馬力の咆哮です。(笑)
にしてもチョークがあるクルマなんてシティ・カブリオレ以来ですからね、結構緊張したりします。
チョークレバーを全部戻せるまで念入りに暖機してから、いざ発進です。
ノンシンクロなので停止状態でしか入らないという噂の1速にしてクラッチつなぎます、おおぅ、動いた!(笑)
ジョギングするぐらいのスピード感でチンクがスタートします、なんとなく感動モンです。(笑)
最初こそは独特なポジションに戸惑いましたが、少し慣れてくるとガンガンアクセルが踏めるようになります、とゆーか周囲に迷惑がかかりそうなのでガンガン踏むしかないのです。(笑)
気にしていた18馬力も想像以上よりは速く感じ、先手先手にアクセル踏めばそれほど交通の妨げにはならないようです、一時も気は抜けませんが・・・。
にしてもヴィーンヴィーンと常に全開で走るのはかなり楽しい、非力さを熱血でカバーして走るってイメージです。
仮ナンバー&自賠責のみなのであまり長時間走りませんでしたが、想像よりは運転が難しくなかったです。
「走る」ってことは、クルマとドライバーの共同作業であると実感できるクルマです。(笑)
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